徒然ブック

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「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の感想を語っていくページ

全く更新していませんでした。書くことが何もない、無為な人生さ。

新型コロナウイルスが流行して以来、楽しみにしていた映画は延期延期延期、旅行に行こうかと思うと自粛要請、自宅と職場を行き来する毎日。

でも映画館に行くのは問題なしのようなので、先週ついに日本で最大のヒットとなったこの作品を観に行った。

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編

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(C)吾峠呼世晴集英社アニプレックスufotable

原作は去年最終回を迎えた『鬼滅の刃』。その人気ぶりは凄まじく、老若男女問わず多くの人が映画館に押しかけて、社会現象化。NHKのニュースでも何度も取り上げられる、一大トピックスになった。

しかし、自分はこうしたニュースを目にするまで、全く興味がなかったのも事実。別に敢えて遠ざけていたというわけでもなく、30代になると段々とこうした流行が耳に入ってこなくなるのだ。多分。

とりあえずそんなに流行っているなら、アニメをAmazonプライムで観て、面白かったら映画館に行こうと思っていた。アニメは最初の数話はそこまで……という印象だったが、段々面白くなっていき先が気になるところで終了。このアニメの直後が今回の映画ならば、観るの一択。というわけで、いつも通り立川の「シネマシティ」に向かった。

この先ネタバレあり

凄いスピード感で進んでいく本編

普通こういうアニメ→映画の作品って、ここまでのストーリーを紹介するのにアニメ編のダイジェストとか流しそうなものだけど、そういうのは全くなく、いきなり本編が始まった。

「もちろんアニメ、もしくは原作をチェックしているだろ?」という作りは、マーベル映画みたい。

本編は人を食い殺す鬼の討伐組織「鬼殺隊」に所属する竈門炭治郎(と禰󠄀豆子)、我妻善逸、嘴平伊之助の4人が、鬼殺隊の「柱」である煉獄杏寿郎に合流するため、「無限列車」という名の汽車に乗るところからスタート。

弁当を「美味い、美味い」と食べる煉獄に合流し、早速現れた鬼を討伐。しかし、「下弦の鬼(鬼組織の下級幹部)」である魘夢の罠にかかり、箱に入っている禰󠄀豆子以外の全員がそれぞれの夢の中に引きずり込まれる事態に。

炭治郎は夢の中で鬼舞辻無惨に殺された家族たちと再会し、平穏な日々を過ごす。しかしこれが夢だと気がつき現実の世界へ。仲間達を禰󠄀豆子に任せ、1人魘夢と対戦。魘夢の能力に苦戦するも、目覚めた仲間の助けもあり、何とか魘夢を撃破する。

一件落着のように見えたが、そこに突如「上弦の鬼(鬼組織の上級幹部)」である猗窩座が出現。魘夢との戦いで力尽きていた炭治郎に代わり、煉獄が猗窩座と死闘を繰り広げるが……というストーリー。

感想①テンポ感がすごかった

約2時間の作品で、舞台はずっと無限列車。夢の中で炭治郎の家や煉獄の家などは出てくるものの、これでダレないのは凄い。鬼との戦いも魘夢がやたら粘っていたものの、おかげで伊之助や善逸、禰󠄀豆子の見せ場が作れていた。煉獄は魘夢戦ではそこまで見せ場なく、猗窩座戦に全振り。この辺のバランスが良かったと思う。あと劇伴も良かった。

感想②グッとくるシーンがあった

煉獄の最期のシーンは自分の座っていた周りですすり泣きの音がして、もちろん良い場面だった。でも、自分は炭治郎の夢のシーンが一番きた。弟妹に再会したところで号泣しながら「ごめん」って謝るところ。

炭治郎はアニメ初回で家族が惨殺されていた時も、悲しむよりまず鬼化した禰󠄀豆子を何とかしないと……って感じで、その後もそこまで家族について触れることはなかったと思う。

だからこのシーンで、本当は大きな悲しみを抱えているというのがしっかり表現されていて良かった。現実に戻る前、「ここに居たいなあ、ずっと」ってセリフも悲哀が感じられた。炭治郎は良い主人公。

感想③「強者の責務」という言葉が強かった

「無限列車編」自体は23巻ある鬼滅の刃のほんの一場面を切り取ったに過ぎないけれど、それでも煉獄の母の「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務」というセリフは強烈だったと思う。今の時代だからこその言葉な気がする。その言葉を最期まで忠実に守り「ここにいる者は誰も死なせない!」と啖呵を切った煉獄もとても眩しい。炭治郎たちも、魘夢に利用されていた人たちを見捨てず守っていたし、これがこの映画のメッセージなのかなと思った。

感想④続編が楽しみ

今回で、原作の8巻途中までをようやく消化した状態。既に「遊郭編」の制作は発表されているし、これからが楽しみだ。ちなみに、映画観終わったあとで原作も全部買いました。おかげで猗窩座が好きになった。原作はここからどんどんスピードアップしていくので、どういう描き方をしていくか期待したいな。